「お金は二度ともどらない」SNS型詐欺防止動画が大バズリ|広島県警のユニークな取り組み

「現金送ってだまされて、お金は二度ともどらない」。保育園児たちのかわいらしい歌声に合わせて、5人の警察官が踊るユニークな動画がSNS上で大きな話題を集めています。広島県警が投稿したこの動画は、公開からわずか24時間で100万回以上表示され、SNS型詐欺の防止に向けたメッセージを多くの人に届けています。

このバズった動画は、広島県の安佐南警察署が、増加するSNS型詐欺の被害を防止するために制作したものです。記憶に残りやすい方法を模索した結果、警察官が踊り、保育園児が歌うという形に落ち着きました。歌声が子供たちによるものである点が、特に多くの人の心に響いたようです。

安佐南署管内では、2024年の8月末までにSNS型の投資詐欺やロマンス詐欺が10件発生しており、被害総額は約1億2000万円にのぼっています。同署の井原秀貴次長は「この動画を通じてSNS型詐欺の手口を知り、少しでも被害が減ることを願っています」と語っています。

現在、この動画は広島県警の公式X(旧Twitter)やインスタグラムで配信されており、さらに地元の区役所やイオンモール広島祇園でも放映される予定です。

必ず身内や警察の意見を聞いてから行動する

SNS型詐欺は年々増加しており、特に高齢者や若年層が狙われています。SNS上で知り合った人からの投資話やロマンス詐欺の勧誘には、特に注意が必要です。詐欺グループは、巧妙に信頼を得た後でお金を騙し取ろうとします。

見知らぬ人や急な投資の勧誘には決して応じないようにしましょう。また、家族や友人と日常的にコミュニケーションを取り合い、こうした詐欺について話し合うことが被害を防ぐ大きな一歩です。何か不審に思うことがあれば、すぐに警察や専門機関に相談することが大切です。

マネコム

マネコム金融FP歴30年

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東京生まれ。中学で日経新聞の株価欄に興味を持ち、高1で現代社会の先生に衝撃を受け、経済の道へ。先物、FP、銀行、投資顧問、投信運用、証券を経た金融FP業界30年のベテラン。

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