インターネットやスマホの普及に伴い、オンライン詐欺の被害が急速に拡大しています。特に、2023年以降の生成AI技術の登場により、詐欺の手口が一層巧妙化し、詐欺師がより複雑なメッセージや手法を用いることが可能になったため、被害者の数は増加傾向にあります。
Gogolookが発表した「日本詐欺レポート2024」によると、日本人の約71%が少なくとも月に1回、何らかの詐欺に遭遇していると報告されています。さらに24%もの人々が、毎日のように詐欺に直面していると回答しています。日本国内では4人に1人が詐欺被害のリスクに直面している実態が浮き彫りになりました。
2023年以降、生成AIの登場が詐欺の手口を助長しており、1か月あたりに遭遇する詐欺の数は約8%増加しました。AIによって、詐欺師は高精度な詐欺メッセージを簡単に生成できるようになり、日本では40%の人が「AIで生成された詐欺メッセージ」を受け取った経験があると回答しています。
■多くの人が詐欺に遭遇する手口とは?
調査によると、日本で多い詐欺の手口は「個人情報の盗用」が最も多く、12%の人が被害に遭っていると報告されています。次に「投資詐欺」(6.2%)、「前払い金詐欺」(5.5%)、「ショッピング詐欺」(4.9%)が続いています。詐欺師は迅速な行動を促し、冷静な判断をさせないようにするため、詐欺被害者の28%が最初の接触から1日以内に騙されていることがわかりました。
特に金銭を要求されるメッセージには、最低でも1日は対応を遅らせることが推奨されます。時間を置くことで、冷静な判断が可能になるでしょう。
■詐欺が横行しているプラットフォーム
詐欺に遭いやすいプラットフォームとして、日本では「Gmail」(40%)と「Amazon」(28%)が最も多く報告されています。これに続くのが「Instagram」(25%)、「X(旧Twitter)」(24%)、「Facebook」(22%)です。特に「Facebook」での詐欺は前年比で5%増加しており、注意が必要です。
記事元:【Whoscall株式会社】