ロマンス詐欺

岐阜県初のSNSロマンス詐欺摘発|「FBIに荷物押収」騙し文句で2180万円を詐取

岐阜中署

岐阜県警は、SNSを通じたロマンス詐欺で現金を騙し取ったとして、千葉市中央区に住む無職の39歳の女を詐欺の疑いで逮捕しました。今回の摘発は、岐阜県内では初めてのSNSロマンス詐欺事件として注目されています。

この女は、今年4月下旬から7月中旬にかけて、50代の無職女性に対し、LINEで偽のメッセージを送り、現金を郵送させたとされています。被害女性は5回にわたり、合計で2180万円を送金しました。

詐欺の手口は非常に巧妙で、女は「米国軍医」を名乗り、SNSを通じて被害女性に接触しました。メッセージの中で、「退職後に日本に移住したい」「大金を荷物として送るので受け取ってほしい」と信頼を得た後、さらなる嘘を重ねました。運送会社を装ったメッセージで「FBIが荷物を押収した。これを取り戻すには費用が必要だ」と被害者を騙し、現金を送らせました。

岐阜県警は、この事件に共犯者が関与している可能性を視野に入れ、さらに捜査を進めています。他県警から提供された情報に基づいて捜査が開始されたとのことです。

マネコムのアドバイス

SNSを使ったロマンス詐欺は、相手に恋愛感情を抱かせて金銭を騙し取る非常に悪質な手口です。今回のケースでは、海外の軍人や政府機関を名乗るという手法が使われ、被害者に対して大金の保管や受け取りを持ちかけた後、突然「FBIによる押収」といった非現実的なストーリーを展開しています。こうした嘘は巧妙で、多くの人が騙されやすい状況に追い込まれます。

マネコムからのアドバイスとして、SNSで知り合った相手から大金や重要な物品に関する話を持ちかけられた場合、まず冷静に考えましょう。海外の機関や大規模な事件に関する話が急に出てきた場合は、すぐに詐欺を疑い、決してお金を送らないようにしましょう。また、少しでも不審に思ったら、家族や信頼できる友人、そして警察に相談することが重要です。自分だけで対処しようとせず、第三者の意見を取り入れることが被害を防ぐ鍵です。