北海道函館市に住む60代の男性が、SNSを通じて知り合った女性に結婚を約束し、ワインの購入代金として合計389万円を騙し取られるというロマンス詐欺事件が発生しました。警察は現在、事件に関与した女性たちを捜査しています。
事件は8月26日頃、男性がフェイスブックで「美嘉」と名乗る女性と知り合ったことから始まりました。美嘉は自らをワイン博物館の職員と名乗り、男性とLINEを通じて連絡を取り合うようになり、やがて結婚を約束するまでの関係に発展しました。
その後、男性は美嘉から「ワインを購入して高値で売る仕事」を紹介され、ビジネスに参加するよう勧められます。さらに、美嘉の同僚を名乗る「平野」という女性から、ワインの購入代金を指定の口座に振り込むよう指示されました。
男性は、9月27日に30万円、9月30日に60万円、10月3日に200万円、10月4日に99万円と、合計4回にわたって389万円を振り込みました。しかし、ワインが届かないことを不審に思った男性が10月17日に警察に相談し、詐欺であることが判明しました。
現在、警察は「美嘉」と「平野」の捜査を進めており、SNSをきっかけにしたロマンス詐欺事件として対応を強化しています。また、警察は「SNSで知り合った相手から金銭を要求された場合は、必ず詐欺を疑ってほしい」と注意を呼びかけています。不審な状況に陥った場合は、すぐに「#9110」に相談するよう呼びかけています。