なりすまし

特殊詐欺グループのリクルーターか、大学生の男を逮捕|80代女性から450万円を詐取【静岡県警】

沼津署

静岡県警は、80代の女性からキャッシュカードをだまし取り、コンビニのATMから450万円を不正に引き出したとして、神戸市の大学生の男を逮捕しました。男は特殊詐欺グループの一員であり、受け子を募集してグループに引き込むリクルーターの役割を担っていた疑いがあります。

逮捕されたのは、神戸市東灘区に住む21歳の大学生です。調査によると、男は2024年7月18日から19日にかけて、既に逮捕されている他の共犯者らと協力し、静岡県沼津市に住む80代の女性に対し、息子を装った電話をかけました。「会社の重要な書類が入ったカバンを落としてしまい、急いでお金が必要だ」と嘘をつき、女性に現金20万円、キャッシュカード5枚、通帳1通をポストに入れさせたとされています。

その後、男はこれらのカードを使用し、沼津市内のコンビニエンスストアのATMから複数回にわたり現金450万円を引き出しました。警察は、この男が詐欺グループで受け子を勧誘するリクルーターとして活動していた可能性があると見ており、余罪や共犯者の特定に向けた捜査を進めています。

マネコムのアドバイス

特殊詐欺の手口は非常に巧妙であり、特に高齢者がターゲットになりやすいです。今回のように息子や家族を装う電話は、被害者の心配や恐怖を利用する手法です。

以下のポイントに注意してください:

  • 家族からの急な金銭要求には必ず本人に確認を取ること。詐欺の可能性があるため、直接電話で確認をするか、近くの家族に相談しましょう。
  • キャッシュカードや通帳は決して第三者に渡さないこと。銀行や警察を装った詐欺も多発しているため、何か不審な点があれば、すぐに警察に相談するのが大切です。
  • 不審な電話や連絡には冷静に対応し、焦って行動しないこと。詐欺師は緊急性を強調して焦らせることで冷静な判断を妨げようとします。